■ 出品リスト
蛙化 I 27.3x24.5cm キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 II F3 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 III F4 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 IV F4 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 V S3 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 VI S3 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 VII S10 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 VIII S10 キャンバス 油彩 SOLD
蛙化 IX S10 キャンバス 油彩 SOLD
■ 「吽孤(うんこ)」 府川雅明
花が朽ちるのは終わりの始まりの永劫で、人が虚名を咲かすのは行き止まりの始まり。その花を活ける器は厳粛に茶化しの妙で、人は花の根を切り、花の死を待つ。ものを斬り落とすのは文明の性で、土を捏ね回すのは自然への愛撫で、工作者は衝動に隷属している。 工作物を眺めるのは極楽で、すでにこの世の騙しうちにあっており、鑑賞地獄に陥る罪状は「反復する初恋」である。見る、聞く、嗅ぐ、触る、舐める、全てが物理の影で、その影の交錯の中心に、歴史とも直観とも無縁な一個の工作物が坐っている。 人は生まれて羊となり、神になることもできる。しかも期限つきの。絵を見る自分と絵とその間の空間が恐しいのだ。なぜなら、それらがどう異なるのか、本当のところ誰もわからない。静かに気狂うほか術が無いのか。
※ 府川雅明氏は、中村てつ徹の唯一信頼する作家です。「吽孤」は、その対話の中から送られた中村てつ徹の世界へのオマージュとしての評論です。