EXHIBITIONS

『寺内誠展』を開催致します。
寺内誠は1980年生まれ、2006年に東京芸術大学大学院美術研究科油両を修了、
以後団体には所属をせずに活動している作家です。
今展はトーキョーワンダーウオール賞を受賞し2005年に都庁で個展をして以来の個展です。大作を含む10数点の展示ですが、寺内誠の不可思議な世界が広がるはずです。
ぜひご覧くださいませ。


>作家によるステイトメント
「日常の風景の中に見い出したもの、あるいはそこから呼び起こされる記憶の中の光景。
それらが私の中で混ざり合い、新たな光景となるさまを捉えたいと考えています。
時として、刹那に体感した曖昧な風景(像としてはっきりと認識するに至らなかったもの)であっても、記憶の断片として留まり続けるうちに、強度をもったイメージに変容することがあります。それらは結局、現実(actuality)から派生した虚構であるに過ぎないかもしれませんが、感覚としてのリアリティは、現実のそれより上であるように思います。私はそのリアリティを、作品を作る上で最も重要視しています。
具象としての客観性を帯びた画面上に、私自身の観念・想像といった側面からのリアリティが現れることで、現実には存在しない空間表現を構築できたらと思っています。そしてその上に、何かしらの予兆や予感めいたものが不意に現れ出ることも、密かに期待しています。」(寺内誠)