EXHIBITIONS

 ギャラリー広田美術では初めての個展となる、『加藤優花展』を開催いたします。
 加藤優花は、多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業、独特な制作を続ける作家らしい作家です。
 表現しようと試みているものは、ことばにならない最も深い中心にある強く感じているものを伝えようとしています。それは作家の中に存在する本質が作り出した現象で、絵画というかたちをとっているだけのものである、と加藤は言います。加藤にとっての表現方法は絵画だけではなく拡がり始めていて、もともと詩的であった作品名に加え、今回は詩のような文章も作品と共に発表させていただきます。それは加藤にとっては、鑑賞者に少しでも理解を深めてもらうための意味や理由への糸口です。
 強さを持った作品からは、加藤が感じ表現しようとしているものを感じとっていただけるのではないかと思います。ぜひご覧くださいますよう、お願い申し上げます。

<略歴>
1986年 神奈川県に生まれる
2007年 守谷育英会美術奨励金 守谷賞受賞
2008年 多摩美術大学 絵画学科日本画専攻 卒業
    個展(アートスペース羅針盤)
2009年 FON2009(銀座洋協ホール)    

“やさしく、壊してあげよう” 68×90? 紙本・彩色 2010
“いつかじゃなく今がいい” 25S 紙本・彩色 2009