EXHIBITIONS

ギャラリー広田美術では8月23日(金)~9月7日(土)まで「阿部ふみ展 琴線のドローイング」と題し、約5年半ぶりとなる個展を開催致します。

彼女が長らく描いてきた「顔」からより深層部分にある抽象的な「琴線」をテーマにした今回の展覧会では、「皮膚のドローイング」「水の中で呼吸する」というタイトルで描かれたふたつの作品群からなる新作を発表させていただきます。

紙に鉛筆で線を引いては消し、その上にまた線を引く、という行為が納得のいくまで幾度も繰り返された抽象的な新作は、鉛筆だけではなく色鉛筆、クレパス、水彩などを用いており、いずれも優しく奥行きのある異空間が表れていて、彼女の感じている精神的な琴線を映し出しているように感じます。
「琴線とは何のか」という考えは何年も前から彼女の制作の中に存在していたようで、これまでのモチーフと異なる作風の中には彼女にしか引けない線が無数に張り巡らされています。
自身と向き合い、実直に考え、線を引き続けた彼女の新作を是非ご覧頂きたいです。

個展と同時にこれまでの制作をまとめたカタログ「阿部ふみ」を制作致します。
こちらは個展と同時にギャラリー、オンラインストアにて販売をさせていただく予定です。
近年彼女が制作した作品約50点の中から抜粋した30点ほどを展示いたしますので、ぜひご覧いただきますようお願い申し上げます。


展示作品は全て額装されております。
作品はこちらよりご覧頂けます⇒阿部ふみ_額装済み.pdf

また、展示されていない作品に関してもご覧いただくことが可能です⇒阿部ふみ_額装無し.pdf
すでに売約した作品もございますので、ご希望の際は希望の作品番号を記載の上、下記の連絡先までご連絡くださいませ。
お問い合わせ先:info@hirota-b.co.jp

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「琴線に触れる」 という言葉がある
「琴線」と呼ばれる部分の存在に興味を持っている

琴線とはどんな姿を持ったものなのか
辞書によると、琴線=琴の糸・比喩的に人の心の奥に秘められている真情とある

それは、細かく細かく折り込まれたヒダのようなものなのか
ピンと張り詰めた弦のようなものなのか...

「琴線」に形を与えるとしたら、どんなものになるだろうか、それはどんな線で表されるものだろうか、どんな作品が生まれるだろうかと考え続けてきた
これは私が20年来挑み続けているテーマであり、これまでの制作にも通底するテーマである

阿部ふみ
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「阿部ふみ展 琴線のドローイング」

会期:2024年8月23日(金)~9月7日(土)
時間:11:00~19:00(土のみ18時まで)
休廊:日月
会場:ギャラリー広田美術(東京都中央区銀座7-3-15)