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2012年2月10日(金)から25日(土)まで、榎本裕一と山口英紀の二人展を開催させていただきます。いままで全く接点のない二人ですが、展覧会としては描写力という点で結びつけてみました。

1974年生まれの榎本は、東京造形大学を卒業後、木工芸や挽物に興味を持ち石川県などでの勉強を経て現在の制作に辿り着きます。工芸的でもありミニマルアートの流れを汲むかのような作品は、色を忠実に描写することで抽象とも具象とも言える不思議な魅力を持つ作品となります。

一方1976年生まれの山口は、筑波大学で学んだ後中国美術学院へ留学、絵画と共に書や篆刻を学び帰国。その技術を活かして、対象をとてもリアルに描写する独特の作風で高い評価を得ている作家です。今回はギャラリー広田美術より数分の距離にある数寄屋橋交差点を取材し、同じ構図で樹木や人々の衣服により四季を表現するという意欲的な作品を発表いたします。

このような二人の作家による二人展は、違う角度からの描写という点で繋がれます。リアリズムとは違う、描写することから生まれる二人の作品の魅力を、ぜひご覧くださいませ。

※今回も作家のご厚意により、震災チャリティーを行わせていただきます。榎本裕一は作品を、山口英紀は先着10名様の落款印を注文生産いたします。この売上の全額を、「いわての学び希望基金」へ寄付させていただきます。