ギャラリー広田美術では2021年2月19日(金)から3月6日(土)まで、財田翔悟展を開催いたします。同時に上野の森美術館ギャラリーにて2月24日(水)から3月2日(火)まで、財団法人吉野石膏美術振興財団の助成を受けて、個展が開催されます。上野では大作を中心とした過去作から新作まで、ギャラリー広田美術では10数点の意欲的な作品を展示する新作個展となる予定です。
『幸福』をテーマに制作を続けている財田は、「人を幸せにするものは何か?」というハーバード大学(米国)で続けられている研究の結論、それは富や名声ではなく人間関係であるというところから着想を得て、作家の身近な人やものをモチーフとして描かれた作品から鑑賞者が自身の身近な人やものと重ね合わせその存在の重要性を省みる機会を与えられないか、ということを試みています。大学院を修了してから7年が経過していますが、まだまだその実感を掴むことは出来ていないようです。しかし財田は「きっと、あなたのそばに大切な存在がいるはずです、それは幸福なことです」という指針を立て制作することで、作品が鑑賞者に役立ち僅かでも希望を見出せることを願って制作を続けています。
今回は通常の平面絵画だけでなく、形状に変化を取り入れた作品も含め新たな可能性を探る新作10数点の新作個展です。ぜひご覧くださいますよう、お願い申し上げます。