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ギャラリー広田美術では、10月20日(金)から11月4日(土)まで「未」と題した漆原夏樹と財田翔悟による二人展を開催致します。

今回の展覧会のタイトルは二人展の企画発端の際に、二人で未知数なことができたら面白いのでは、いう会話から出てきたものです。 作家として未完であることは可能性でもあるとポジティブに捉え、表現や思考の幅を広げるひとつのきっかけとして二人展を開催する運び となりました。
未だ見ぬものが何なのか知りたい、表現してみたい、見てみたいという気持ちは作家の制作の根源のひとつだと思います。
今回の二人展では、ふたりが未だやったことのない試みを積極的に取り入れた新作を発表致します。

これまで漆原は「存在の在り様」を、財田は「愛情」を大きなテーマに掲げ、共通して生活の中の「身近な存在」を描き続けてきました。 ふたりは同郷でもあり、同じ星野眞吾賞大賞を受賞したりするなど、重なり合いながら、お互いに活躍の場を大きく広げ意欲的に発表をし ている作家たちです。
「未」は辞書で引くと、「まだその時がきていない」という文章で表されていますが、前後に付く言葉が今後起こりそうと予感をさせる不 思議な文字です。 今回の二人展では「未」の付く単語をキーワードにふたりのイメージを描き出します。
同じ単語でも人によって想像するものが変わるのは当たり前のことだと思う反面、日常生活ではそれを「普通」という概念の中で統一して いくことも多いと思います。
自分だったら、と想像し楽しみながら彼らの作品に向き合ってくださると幸いです。

また、ふたりは同じ神奈川県の出身で2013年に「鎌倉美術研究所」(通称:カマケン)で出逢い、今年で20年という節目になります。
講師と教え子という関係から20年を経て、作家同士へと関係性を変化させたふたりの初めての二人展です。

是非ご高覧いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

プレスリリース|漆原夏樹_財田翔悟_二人展-未-|ギャラリー広田美術_プレスリリース.pdf