対岸の火事

狩野宏明

2011年制作
インク、紙、サイズ可変

作家コメント

ペン画を制作する際に用いた試し描きの紙およそ200枚を作品として展示しました。

無意識に引いていた試し描きの仙の集合体が、燃えさかる炎に見えたことから、自身の意図とは関係なく生み出された制作における副産物をどこか遠くで起こった家事に情景に見立てています。

展示の際にはイタリアの一般的なアパートに見られる雨戸一対を壁面に設置し、その間に試し描きを貼り付けることで、あたかも窓から炎が飛び出しているかのように見えるよう構成しています。