welcome to task

狩野宏明

2014年制作
100S 油彩・パネル

作家コメント

1981年、アップル社はパソコン業界に参入したIBM社に対し" elcome, IBM. Seriously " とだいした広告を出しました。

広告では、今後世界的に広まっていくであろうコンピュータ・テクノロジーの開発を共に担っていくIBM社への挑発的なメッセージが語られ、文章の最後は、" Welcome to the task "(この任務へようこそ)という一文で締めくくられていました。

インターネットが重要なコミュニケーション・ツールとなっている現代において、アップル社の当時の広告は、新しい技術の誕生を祝うバースデー・メッセージのように感じられます。

そして、" Welcome to the task "(この任務へようこそ)という言葉は、コンピュータ・テクノロジーを使用している現代の私たち一人ひとりに宛てられたメッセージとして捉えられることができるのではないでしょうか。

この絵の中では、今や私たちの生活環境そのものを大きく変化させたコンピュータの誕生会が開かれているところです。