作家コメント
15世紀イタリアの画家コズメ・トゥーラの《奏楽天使に囲まれた聖母子》を下敷きに描いた作品である。コズメ・トゥーラに代表されるイタリアのフェッラーラ派の絵画における硬質で神経質な形態と濃密な色彩表現は、作者の絵画観に大きな影響を与えています。
本作では、原作の主題にちなみ、日常にある音を発するものをモチーフとして祭壇画の様式で構成しました。宗教における聖性を有する音楽と、日常の環境音を重ね合わせたイメージを表出することで、俗の中の聖、聖の中の俗を両義的に表現することを試みました。
15世紀イタリアの画家コズメ・トゥーラの《奏楽天使に囲まれた聖母子》を下敷きに描いた作品である。コズメ・トゥーラに代表されるイタリアのフェッラーラ派の絵画における硬質で神経質な形態と濃密な色彩表現は、作者の絵画観に大きな影響を与えています。
本作では、原作の主題にちなみ、日常にある音を発するものをモチーフとして祭壇画の様式で構成しました。宗教における聖性を有する音楽と、日常の環境音を重ね合わせたイメージを表出することで、俗の中の聖、聖の中の俗を両義的に表現することを試みました。