ゴミの見る夢

狩野宏明

2017年制作
118 x 170cm パネル、綿布、油彩 2017年

作家コメント

使い古されたものや本来の機能を失ってしまったものたちが、列をなして画面中央の奇妙な装置に入っていきます。

画面左では、装置から伸びたスライサーが、ゴミを裁断しており、裁断されたゴミたちはCD-Rとして生成され、その記憶が保存されています。

地に落ちたCD-Rはドロドロに溶け、そこから全身がCD-Rで出来た怪物(メモリーちゃん)が生まれます。

現実世界においても、ゴミはたちは本来の機能や姿を失っても私たちの生活の中に何かしらの形で舞い戻ってくる可能性を有しています。

人間が生み出したゴミから生まれた記憶の総体としてのメモリーちゃんが生み出されるまでの製造工程を描きました。