作家コメント
日々の⼩さな気づきや出来事は、記憶の断⽚ として私の中に蓄積されていくが、ふと何か をきっかけにして呼び起こされ、さまざまな イメージとなって表出されていく。⾵の揺ら ぎや草花のかたち、旅先で⾒かけた⼈の顔、 通り過ぎた⾵景、カーテンと向こう側の景⾊ 等々‥。とりとめのないイメージ群を瞬発的 に描き出すことで、いま⾒えていることの感 覚を視覚化したいという思いから制作に臨 んでいった。描かれた断⽚は具象的であった り抽象的であったり、さまざまな現れ⽅をし ているが、コロナ禍を経験した今、以前より も鋭敏になった⽇常に対する眼差しが、諸所 に反映された作品になったように思う。そし てそれらを合わせて展⽰することで、作品そ れぞれが反応し合い、緩やかな繋がりの先 に、また新たなイメージが抽出されていけば 良いと考えた。
掲載|「寺内誠展 -fragments-」2021年開催(会場|ギャラリー広田美術)撮影|ⓒ松尾宇人
日々の⼩さな気づきや出来事は、記憶の断⽚ として私の中に蓄積されていくが、ふと何か をきっかけにして呼び起こされ、さまざまな イメージとなって表出されていく。⾵の揺ら ぎや草花のかたち、旅先で⾒かけた⼈の顔、 通り過ぎた⾵景、カーテンと向こう側の景⾊ 等々‥。とりとめのないイメージ群を瞬発的 に描き出すことで、いま⾒えていることの感 覚を視覚化したいという思いから制作に臨 んでいった。描かれた断⽚は具象的であった り抽象的であったり、さまざまな現れ⽅をし ているが、コロナ禍を経験した今、以前より も鋭敏になった⽇常に対する眼差しが、諸所 に反映された作品になったように思う。そし てそれらを合わせて展⽰することで、作品そ れぞれが反応し合い、緩やかな繋がりの先 に、また新たなイメージが抽出されていけば 良いと考えた。
掲載|「寺内誠展 -fragments-」2021年開催(会場|ギャラリー広田美術)
撮影|ⓒ松尾宇人