視界を閉ざして

頭に被ることをテーマとしている。
自分が生まれた頃にはまだそれほど普及していなかったインターネットはある種世界を変えたと考えている。
電子メールや電話で、地球の裏側の人ともほぼリアルタイムで意思疎通できる世の中 知りたい情報も手に持つ端末から簡単にアクセスできる。 そのほか誹謗や中傷賞賛が世の中に溢れるようになった。
この見えすぎる聞こえすぎる世界から少しだけ感覚を閉ざして手で触れることの意味を考えながら制作した。


掲載｜「佐々木怜央展 -30年前に見た未来-」（ギャラリー広田美術）
撮影｜ⓒ松尾宇人