蕩揺 - 2

絵画自体は動くわけではないですが、写真や動画では残しづらい、感情の揺らぎのような部分を多分に残す ことが出来るのではと考えています。
その前提をもとに敢えて絵画に連続性を持たすことによって、よりストーリーを具現化できないかと試みた のが今回の連作になります。
今回の扱った情景は「洗濯物をつかんで移動させた」だけの動きです。
その動きの中の部分部分を切り抜くことでそれだけのよくある日常風景が特別なものとして浮かび上がって きます。
一瞬目が合った瞬間や普段とは違った表情に感じる角度、そういった機微に物語が詰まっていると 思う場面をチョイスしました。
写真ともアニメーションとも違う何かしら効果があることを期待して制作しています。