作家コメント
雪が降る夜は明るいのです。皆が寝静まり、街頭くらいしか灯りがついていなくても仄かに。そんな時に一人で外に出てみると、音も雪に取り込まれ、感覚がなんとなく狂い、なんとも言えない気持ちになります。多分それは野外という広い空間にいるのに、狭い湯舟の中にいるような一人きりでぽつぽつと取り留めない考えが浮かんでは消え、思い返しては忘れ、ということを繰り返す様な気分に近いかもしれません。
雪が降る夜は明るいのです。
皆が寝静まり、街頭くらいしか灯りがついていなくても仄かに。
そんな時に一人で外に出てみると、音も雪に取り込まれ、感覚がなんとなく狂い、なんとも言えない気持ちになります。
多分それは野外という広い空間にいるのに、狭い湯舟の中にいるような一人きりでぽつぽつと取り留めない考えが浮かんでは消え、思い返しては忘れ、ということを繰り返す様な気分に近いかもしれません。