作家コメント
⼭形県の蔵王連峰の名称の由来となった蔵王権現がロックス ターに姿を変えて⾳楽祭のステージに⽴つヴィジョンを描いた。本作では、蔵王権現の⾳楽祭という着想と、⻄洋の「天球の⾳楽」という概念を融合させた。 「天球の⾳楽」とは、古代ギリシャ以来の⻄洋思想で、宇宙 の天体がそれぞれ⾳楽を奏でており、天体の運⾏にはハルモ ニア(調和)があるという世界観である。そして天体は、地 上の動植物や鉱物そして⼈間とも照応しているとされ、世界全体は協和⾳と不協和⾳が共存して調和する⾳楽的存在と捉えられていた。 蔵王をはじめ各地で取材したモチーフを組み合わせて、天上で⾏われる蔵王権現の⾳楽祭の幻視を描くことで、蔵王の信 仰と⻄洋の⾳楽的世界観を融合させ、⼭と⼈間の⾳楽的調和を問う絵画表現を試みた
⼭形県の蔵王連峰の名称の由来となった蔵王権現がロックス ターに姿を変えて⾳楽祭のステージに⽴つヴィジョンを描いた。
本作では、蔵王権現の⾳楽祭という着想と、⻄洋の「天球の⾳楽」という概念を融合させた。
「天球の⾳楽」とは、古代ギリシャ以来の⻄洋思想で、宇宙 の天体がそれぞれ⾳楽を奏でており、天体の運⾏にはハルモ ニア(調和)があるという世界観である。
そして天体は、地 上の動植物や鉱物そして⼈間とも照応しているとされ、世界全体は協和⾳と不協和⾳が共存して調和する⾳楽的存在と捉えられていた。
蔵王をはじめ各地で取材したモチーフを組み合わせて、天上で⾏われる蔵王権現の⾳楽祭の幻視を描くことで、蔵王の信 仰と⻄洋の⾳楽的世界観を融合させ、⼭と⼈間の⾳楽的調和を問う絵画表現を試みた