硬く柔らかな窓辺

寺内誠

2025年制作
4S(33.3×33.3㎝) パネル、綿布、白亜地、油彩、2025年

作家コメント

夏に台湾を訪れた際、古い集合住宅や民家の窓辺に取り付けられた鉄の飾り格子が 目に留まりました。
調べてみると、それらは日本統治時代(1895-1945年)にルーツを持ち、西洋建築 の要素と日本の職人が伝えた面格子文化を基に、台湾で独自の発展を遂げた「鉄窓花(てっそうか)」と呼ばれるものでした。

防犯が主な目的でありながら、草花や幾何学模様などをかたどった遊び心のあるデ ザインは、オーダーメイドによる鉄工職人の手作りらしく、そこにどのような思いやメッセージが込められているのか、想像を巡らせました。
歴史や文化、個々の物語や願いが結びつくという点を今回のテーマと重ねて、花と結び目をモチーフにした自分なりの鉄窓花を表現しました