泣きながら笑ったのは

財田翔悟

2025年制作
8F(45.5×38.0 ㎝) 綿布、ジェッソ、岩絵の具、アクリル絵具、2025年

作家コメント

現在、アトリエにしている父の実家の敷地に咲いているアジサイを描いた。
記憶ではアジサイ自体はおそらく昔からあるのだが、育てているのは店舗を貸している床屋さんだと思う。
そのアトリエにしている元借家も祖父母や父が住んでいた母屋も区画整理で来年には更地になる予定である。
現実的な話をすればアトリエなくなるのやばいなというところなのではあるが、色々思い出のある 場所が全くなくなってしまうというのはなかなかに想像しずらい。
自分としては今までにはない経験かもしれない。
去年叔母が亡くなって、今はもう一人の叔母が一人で住んでいる母屋を先日少し片付けた。
子どもの頃に見てきた状態とは多少の改装や大幅な模様替えがあるので完全に同じ景色ではないのだが、ものがなくなったりするとその当時の光景が思い出されて、記憶が蘇ったりする。
更地になればそんな状況すらなくなる。
ましてや区画整理だ。風景も変わるだろう。
多分このタイミングだから描くべきかなと思った絵。

タイトルはSomething ELseの「夕立ち」から。 あじさいというとこの曲か山崎まさよしの「あじさい」が思い浮かぶ。
ともに浪人時代によく聞いていた。