姫沼綾⽻(ひめぬまあやは)

狩野宏明

2026年制作
40S(100.0×100.0㎝) アクリル絵の具 ミューグラウンド、パネル、2026

作家コメント

泉鏡花『⼭海評判記』に登場する姫沼綾⽻をモチーフとして描い た。 姫沼綾⽻は、作中に登場する⽩⼭姫神信仰の⼀党の⻑である。直 接姿は⾒せず、不思議な⼒によって⼀ 党の使者たちを介して主 ⼈公たちを引き寄せていく。 姫沼綾⽻は⼀党の⾸領であるが、彼⼥⾃⾝もどうや ら⽩⼭姫神 の化⾝のようであり、彼⼥の先に根源的な姫神の存在が⽰唆され ている。 『⼭海評判記』には 姫神の化⾝のような⼈物が何⼈も登場し、 現実の⼈間なのか霊的な存在なのか定かではなくなる点が魅⼒ である。 姫沼綾⽻をモチーフとして、現実と幻想、⼈間性と霊 性が地続きに混ざり合う感覚を描いた