作家コメント
泉鏡花『天守物語』に登場する侍である姫川図書之助を モチーフに描いた。 図書之助は藩主の命を受け、逃げた鷹を探して天守閣に ⼊り、そこで出会った異界の富姫に畏れを抱き ながら恋 に落ちる。天守閣に棲む異界の者たちは、そこに祀られ ている獅⼦頭が命の源になっている。 魔物の成敗にやってきた武⼠たちによって獅⼦頭の⽬が 傷つけられた時、異界の者たちは全員⽬が⾒えなく なっ たが、同時に図書之助も⽬が⾒えなくなった。 図書之助は⼈間でありながらすでに異界の存在ともなっ ていたと⾔える。 視⼒を失った図書之助を描くことで、現実と異界の境界 を跨いだ存在を表現した。
泉鏡花『天守物語』に登場する侍である姫川図書之助を モチーフに描いた。 図書之助は藩主の命を受け、逃げた鷹を探して天守閣に ⼊り、そこで出会った異界の富姫に畏れを抱き ながら恋 に落ちる。天守閣に棲む異界の者たちは、そこに祀られ ている獅⼦頭が命の源になっている。 魔物の成敗にやってきた武⼠たちによって獅⼦頭の⽬が 傷つけられた時、異界の者たちは全員⽬が⾒えなく なっ たが、同時に図書之助も⽬が⾒えなくなった。 図書之助は⼈間でありながらすでに異界の存在ともなっ ていたと⾔える。 視⼒を失った図書之助を描くことで、現実と異界の境界 を跨いだ存在を表現した。