ギャラリー広田美術では10月4日(土)から10月18日(土)まで弊廊では初めてとなる福嶋さくらによる個展を開催いたします。
福嶋さくらは1987年に熊本で生まれ武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油画コース修了し、その後も精力的に発表しております。
自身の漠然とした記憶の奥にある感覚や場面を描いている彼女は、綿布にアクリル絵の具で滲むように描かれた作中にカメラのピントがあったかのように特定のモチーフのみが鮮明に浮き上がっている作品を制作し続けてきました。
浮かび上がってくるモチーフは糸を用いて綿布へ縫い付けており、一枚の布の表裏を幾度も行き来しながら強く記憶の中に繋ぎ留めたい瞬間と気持ちを行為にしながら表現しています。
本展「再会するさよなら」では、知らぬ間に訪れていた別れに対し、そのモノとの記憶と対話するように像を紡ぎ出した新作を発表いたします。
「振り返って気がついたさよなら出来ていないままの物や景色や時間の記憶を手繰り寄せて輪郭を辿ってみる。人は記憶を忘れていくし、頭 の中にある情報は常に少しずつ編集され変化し続けている。今の自分の中に存在する記憶と対話するように針と糸で絵の表裏を行き来しながら像を結ぶ。目に見える形が生まれることで、私の中で静かにさよならの準備が進んでいく。」福嶋さくら
誰にでも訪れたであろう蓄積された記憶の中で彼女にしか気付けなかった風景を描き出した作品を展示いたします。
福嶋さくら_ステイトメント全文.pdf
福嶋さくら展_再会するさよなら_作品リスト.pdf
*9月に開催されたアートフェアアジア福岡にて新作を発表しており、すでに売約になった作品もございますのでご了承くださいませ。
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お問い合わせ先:info@hirota-b.co.jp