ヤマカリ #2

財田翔悟

2020年制作
4F(33.3×24.2㎝/ 綿布、ピグメント、岩絵の具、アクリル、硫酸カルシウム、箔/2020年

作家コメント

人が眠っている姿というのはとても魅力をはらん でいます。 今回の作品群を描く上でイメージの元となったの は毛布や布団にくるまっている人の姿なのですが、 眠っているときというのは起きて活動していると きよりも存在を大きく感じることがあるのです。 無防備であり、その人の本質が見ることの出来る 機会だからかもしれません。普段、生活していれ ば、様々な事象に対し「装う」ことが必要となり ます。それがない状態というのはその人が本来持 つ存在感をダイレクトに受け取れる機会になりま す。そこに魅力を感じたのでしょう。 そういった感覚が今回の作品を描くきっかけの一 端を担っています。