リカバリールーム

狩野宏明

2022年制作
20F(60.6×72.7㎝)/油彩、綿布、白亜地/2022

作家コメント

健康診断の際に立ち寄った、病院内の回復室(リカバリールーム)から着想を得て制作した。

マッサージチェアを中央に配し、魔法陣のような装飾が施された床面に、様々な色の粉末や液体が入った瓶を円形に並べることで、呪術的な儀式を連想させる情景を描いた。

小さなからくり人形がマッサージチェアに向かって錠剤を運んでおり、周りの人形たちはそれを激励している。

窓の外には自然の森や川の光景が広がり、眼と精神の平静を促す。

疲労回復やリラクゼーションに対する現代人の強い欲求を表現することを試みた。